タツヤ先生です!
皆さんは保険にちゃんと入っていますか?
もしくは保険に入りすぎて、毎月の支払いが苦しくなってませんか?
サルくん
病気やケガのリスクを考えて、たくさんの保険に入って安心している人もいるでしょう。
でも支払いが多すぎて毎月のお金が貯められないようでは、肝心な時にお金が無いということになってしまいます。
今回はフリーランスミュージシャンが入るべき民間保険についての話の前編。
民間保険について知る前に、まず国の保険の手厚さについて学んでいきたいと思います(^^)
タツヤ先生
フリーランスミュージシャンが使える国の保険の種類
会社に属しないフリーランスミュージシャンには、国が用意してくれている以下の保険があります。
- 国民健康保険
- 国民年金
- 介護保険
タツヤ先生
国民健康保険
会社員とフリーランスミュージシャンとでは、加入する健康保険が異なるって知ってましたか?
フリーランス…国民健康保険
国民健康保険も会社の健康保険も、医療費の負担が3割で済むのは同じです。
会社の健康保険には被扶養制度や傷病手当金などがありますが、国民健康保険にはそれがありません。
ですが国民健康保険にも出産育児一時金や高額医療費制度が使えます。
高額医療費制度については後で詳しく説明します(^^)
国民年金
国民年金は第1〜3号の3種類に分けられます。
フリーランスミュージシャンは第1号被保険者に該当します。
国民年金保険料は16,540円(2020年度)で、これは所得額に関わらず一定です。
確定申告で税負担を軽くしても、この値段は変わりません。
ですが支払いが難しい場合は減免や納付猶予制度があります。
こちらは毎年7月から受付しており、自分で調べて提出する必要があるので覚えておきましょう。
介護保険
介護保険料の支払いは40歳以上から始まります。
フリーランスなどの国民健康保険加入者は、前年の所得によって保険料が変化します。
(会社の健康保険は一定です。)
特定疾病によって要介護者・要支援者になった場合に保険を受けることができます。
介護にかかる費用が原則1割負担になります。
(食費や施設居住費は全額自己負担。所得の大きい場合は2〜3割。)
知らないと損をする制度
ここからは意外と知らない人も多い、国の保険のオトクな制度についてまとめます(^^)
知っておくと民間保険に頼らずともカバーできる部分が理解でき、余計な民間保険に入る必要がなくなります!
高額医療費制度
今回の記事の肝となるのが、この高額医療費制度です。
一定の金額(自己負担限度額)を超えた分が、あとで払い戻される制度です。
医療費が高額になることが事前にわかっている場合には、「限度額適用認定証」を提示する方法が便利です。
(出典:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/sb3030/r150/)
自己負担限度額は所得によって変わりますが、以下の式に当てはめられます。(69歳以下の場合)
報酬月額(その年の4〜6月の給与の平均)が27万未満なら、月35,400円〜57,600円以上は負担しなくて良いのです(^^)
がんや大きな病気にかかったら、ひと月に何百万もかかってしまうと思ってましたよね?
実はどれだけ医療費がかかっても、限度額以上は払わなくていいんです(^^)
ただ限度額適用認定証を出していないと、後々の払い戻しになって一時的に負担がかかるので気をつけましょう。
2021年3月以降、マイナンバーを健康保険証として扱えるようになり、限度額適用認定証無しでも窓口で限度額以上の支払いが不要になります!(順次対応予定)
(出典:https://kenkousupport.kyoukaikenpo.or.jp/topics/20210205.html)
タツヤ先生
生活防衛資金があれば、十分に対応出来るでしょう。
前回の記事がこちら↓
どのくらい貯金があれば安心できる?生活防衛資金とは
国民健康保険の支払い額は所得額によって決まる
これは体感的に知っている人も多いでしょうが、国民健康保険料は前年の所得額によって負担額が変わります。
ミュージシャンとしての経費をきちんと確定申告で計上し、所得を低く調整することで負担額を抑えることができます。
確定申告の記事はこちらから


社会保険料控除が使える
こちらも意外と知らない人が多いのですが、払った社会保険料は全額社会保険料控除の対象になります。
つまり払っただけまるまる節税になるので、民間保険よりコスパが良いんですよね。
それでいて3割負担で済んだり高額医療費制度があったり、将来年金がもらえたり、遺族年金や障害年金ももらえたり…
国の保険だけでもかなり手厚いんです(^^)
なのでケチって払わないのは損です!
しっかり支払いできる生活環境にしていきましょう(^^)
サルくん
おわりに
民間保険の余計なものを洗い出す前に、国の保険の制度についてまとめました。
普段何気なく負担にばかり感じている国の社会保険ですが、本当によくできた制度だと思います(^^)
次回はこれを踏まえて、入りすぎている民間保険が無いか見直して行きましょう!
タツヤ先生