【後編】民間保険入りすぎてない?!〜最低限必要な保険編〜

タツヤ先生です!

前回の記事の続きになります(^^)
前回の記事はこちら

【前編】民間保険入りすぎてない?!〜国の保険の手厚さ編〜

国の保険の手厚さを理解して、最低限必要な民間保険だけ入るようにしましょう!
毎月の保険料を見直し出来ると、音楽に使えるお金や時間が増えます(^^)

タツヤ先生

正しく保険を見直そう!

民間保険入りすぎて支払いがしんどくなってないですか?

皆さんは民間保険にどれくらい入っていますか?
民間保険には様々な種類があります。

民間保険の例
  • 生命保険
  • 火災保険
  • 損害保険
  • 学資保険
  • ペット保険
  • etc…

どれも入っていた方が良さそうなものばかりですよね。
不安を煽るようなCMも多く、心配性な人ほどたくさん入ってしまいます。

毎月の保険の支払いで大変だよ。

サルくん

保険のそもそもの役割

保険がいつのまにか入らなくてはいけないものになってませんか?
まずそもそもの保険の役割を理解しましょう。

保険とは
保険とは、将来起こるかもしれない危険に対し、予測される事故発生の確率に見合った一定の保険料を、加入者が公平に分担し、万一の事故に対して備える相互扶助の精神から生まれた、助け合いの制度です。
(出典:https://www.nihondaikyo.or.jp/general02-02)

つまり、個人の力で対応しきれないリスクを補うのが保険の役割になります。
個人の力で対応しきれるものに対しては、本来保険など必要ないのです。

タツヤ先生

保険の支払いで生活が苦しくなったら本末転倒だよね。

国の公的な保険も十分手厚いことを理解しておこう

前回の記事でも書きましたが、国の公的な保険の補償も手厚いものです。

例えば高額医療費制度を利用すれば、報酬月額が27万円未満なら月57,600円以上は負担しなくて良くなります。
なので大きい病気に対しても、必要以上に医療保険やがん保険をかけすぎる必要はありません

また国民年金には障害年金遺族年金の制度があり、万が一障害になったり死亡しても年金一時金がもらえます。
それを加味して、足りない部分だけを民間保険で補うようにしましょう。

国の保険だけでも結構手厚いんだね!

サルくん

生活防衛資金があればカバーできるものも多い

以前に書いたように、生活防衛資金は不測の事態に対応するための貯蓄になります。
フリーランスなら毎月の生活費の1年分に相当します。

どのくらい貯金があれば安心できる?生活防衛資金とは

これが蓄えられていれば、高額医療費制度と組み合わせて大体の病気やケガには対応出来るでしょう。
生活防衛資金を貯めるのは容易ではないですが、支出と収入を見直して貯めれる体質にしていきましょう。

入っている保険を見直そう

以上のことを考慮して、実際に入っている保険について見直して行きましょう。
今回は以下の保険について見直しを考えます。

  • 医療保険
  • がん保険
  • 貯蓄型の生命保険
  • 就業不能保険

医療保険

公的な高額医療費制度を駆使すれば、どれだけ治療費がかかっても月額数万円で済みます。(収入によって変化)
数万円程度なら生活防衛資金で対応出来るでしょう。

生活防衛資金が貯まっているなら、医療保険は不要です。
年を重ねるごとに病気にかかるリスクは高まりますが、その分保険料も上がる場合がほとんどです。

結局出ていくお金が増えちゃうんだね。

サルくん

医療費に関しては生活防衛資金と高額医療費制度で対応することが望ましいです。
保険金は病気にならないともらえませんが、生活防衛資金幅広くいつでも使うことができます。

まだ生活防衛資金が貯まっていない場合は、医療保険をかけていてもいいでしょう。

がん保険

がん保険も医療保険と同じ考えで、生活防衛資金が貯まっていれば不要でしょう。
ちなみにがんの罹患率データを見ると、59歳まではかなり低い確率になります。

がん罹患率

だから保険をかけなくていいというわけではないですが、若いうちは貯蓄をして健康に暮らすことが大切です。
医療保険と同じで、生活防衛資金が貯まるまではかけておいてもいいでしょう。

貯蓄型の生命保険

生命保険には掛け捨て(かけた分が戻ってこない)と貯蓄型(貯蓄機能がある)の2種類があります。

掛け捨てってもったいない気がするから貯蓄型一択!

サルくん

タツヤ先生

実は掛け捨て型の方がオススメなんだ。

貯蓄型の生命保険は、掛け捨てに比べて保険料が高いくせに補償は少なくなっています。
あくまで貯蓄と保険は別物

混ぜてわかりにくくなっていますが、貯蓄型のほうが金銭のコントロールがしにくく、貯金との相性も悪いです。
掛け捨ての生命保険で、安くて補償の手厚いものに入っておきましょう。

扶養責任のある家族がいない場合は、無理に生命保険に入る必要はありません。
国民年金の遺族年金などでカバーできる部分は、そちらでカバーしましょう。

就業不能保険

就業不能保険は、いわゆる働けなくなるリスクに対応する保険です。
会社員の健康保険には傷病手当金があるので、基本的に会社員には不要でしょう。

傷病手当金とは
被保険者が病気やケガのため、仕事を連続して3日以上休み、十分な給料を受け取られない場合に、4日目から最長1年6ヶ月間支給される。

フリーランスには上記のような手厚い制度が無いので、就業不能保険には入っていてもいいでしょう。

注意すべきは、精神障害に対応しているものを選ぶ必要があるということです。
働けなくなる原因の多くに、うつなどの精神障害があります。

しかし民間保険の就業不能保険には、精神障害について補償していないものも多くあります。
したがってフリーランスミュージシャンが入るべきは、精神障害の補償に対応していて、低価格の就業不能保険になります。

おわりに

2回に渡ってミュージシャンに必要な保険についてまとめました。
保険について正しく知識をつけて、音楽活動のための時間とお金を確保しましょう!

タツヤ先生

毎月の支出を正しく減らして快適なミュージシャンライフを