タツヤ先生です!
毎年2月になるとSNSで確定申告の話題をよく見かけますよね。
ウシくん
サルくん
周りが大変そうにしているから、なんとなく面倒そうで手を付けようとしない人が大半な気がします。
でも確定申告って、味方につければあなたの音楽活動を大きくサポートしてくれる存在なんですよ!
あまり細かく説明するとしんどいので、今回は確定申告がどういうものなのかをざっくり説明しますね(^^)
確定申告を味方につけて、快適なミュージシャンライフを送っていきましょう!
目次
確定申告ってなんなの?
(引用:https://www.freee.co.jp/kb/kb-kakuteishinkoku/beginner)
上の文章だとちょっとむずかしいですよね。
確定申告に苦手意識があったら、この時点で諦めてしまいそうです。
サルくん
確定申告で何をしているかっていうと、一年でこれだけ稼ぎましたよってのを自分で申告することなんです。
アルバイトが主な収入のミュージシャンは、年末調整で会社が勝手にやってくれてるので確定申告には馴染みが無いかもしれませんね。
でもそんなアルバイトミュージシャンにこそ確定申告に取り組んでほしいんです!
サルくん
タツヤ先生
確定申告のメリット
確定申告を自分でやることで、得られるメリットは大きく4つです。
- 音楽に関わる費用は経費にできる
- 事業所得のマイナスは給与所得と差し引きが出来る!
- 源泉徴収で取られすぎたお金が戻ってくる場合がほとんど!
- 払っている税金が安くなる場合がある!
サルくん
タツヤ先生
音楽に関わる費用は経費にできる
まず1つ目は【経費という概念が出来ること】です。
普通に生活していると、お金の流れはこうなります。
サルくん
タツヤ先生
ミュージシャンにおける確定申告とはどういうことか。
それはまとめるとこんな感じになります。
- 収入=ミュージシャンとしてのギャラ+アルバイトなどで稼いだお金
- 経費=スタジオ代・楽器代・打ち上げ代・交通費など
- 所得=収入-経費
ミュージシャンとして確定申告をすると、音楽でかかる費用を経費として収入からマイナス出来るんです。
いままでケチっていたスタジオ代や、弦・スティックなどの消耗品も、必要経費だと思ったら気持ちよく買えますよね!
ミュージシャンとして健全な精神で活動するためにも、音楽費用を経費に出来るってのは大切なことなんです。
事業所得のマイナスは給与所得と差し引きが出来る!
さっき出てきた経費は、事業収入(音楽で得た収入)に対してのみ計上することができます。
つまり音楽で稼いだ分にしか音楽で使った費用はカウントできないってことです。
サルくん
タツヤ先生
事業所得でマイナスが出た分は、給与所得など他の所得と一緒に計算が出来ます。(これを損益通算といいます)
マイナスが出た分で他の所得を下げることができるので、全体で所得を下げることが出来るのです。
ミュージシャンとしての経費…180万
事業所得=50万–180万=-130万
アルバイトの給与収入…250万
その年の総所得=250万-130万=120万
このように300万円だった総所得が、120万円にまで減っています。
タツヤ先生
源泉徴収で取られすぎたお金が戻ってくる場合がほとんど!
アルバイトや社会人をしていたら、源泉徴収って言葉をよく聞きますよね。
ミュージシャンのギャラも源泉徴収額として10%近く引かれて振り込まれます。
なんだかよくわからないけど、毎月引かれてるお金。
これがあるおかげで、基本的に確定申告が必要ないんです。
サルくん
タツヤ先生
源泉徴収は国が再度徴収しなくて良いように、少し多めに引くようにしているんです。
だから確定申告で所得額(収入-経費)をしっかり申告して、払いすぎた源泉徴収額を取り戻す必要があります。
僕も毎年確定申告で数万円の源泉徴収額を取り戻すことに成功しています。
サルくん
タツヤ先生
払っている税金が安くなる場合がある!
普段何気なく払っている税金や社会保険料。
その中には、所得の額によって払うべき額が変わるものがあります。
所得税や市民税、国民健康保険などがそうですね。(国民年金は減免措置を除いて定額)
例えばAさんが今年トータル300万円稼いだとして、そのうち160万円を必要経費で使ったとします。
確定申告をしている場合としていない場合でこう変わってきます。
経費→カウントできない
税額の計算対象=300万円
経費160万円
税額の計算対象→300-160=140万円
このように対象額が安くなる分、支払う必要のある税金を減らすことが出来るんですね!
税や社会保険の負担が軽い分、音楽に費やすお金や時間を増やすことができます。
サルくん
タツヤ先生
確定申告って実はかんたん?!
一般的に難しいと言われている確定申告。
実はやってみるとそんなに難しくないって知ってましたか?
サルくん
タツヤ先生
確定申告には2種類あり、かんたんな方であれば初めての人でも問題なく申告することができます。
まずはその確定申告の種類から紹介します。
青色申告と白色申告
確定申告には青色申告と白色申告の2種類が存在します。
ざっくりとそれぞれの特徴を説明すると、以下になります。
・詳しい帳簿を付けて提出しなければならない
・その代わり55万〜65万円の控除がゲットできる(簡易簿記の場合は10万円)
・30万円未満までの資産を一括で経費に出来る
・事前の申請が必要
・かんたんな収支内訳書を書いたらOK
・レシートや領収書はとっておき、かんたんに記帳しておく必要はある
サルくん
タツヤ先生
白色申告だと実はかんたん
白色申告は実は結構かんたんです。
1年の所得それぞれ(給与所得・事業所得・雑所得)の合計を把握したら、税務署にいって職員さんにやり方を教えてもらいましょう!
ちゃんと説明してくれる人が待機しているので、優しく申告完了までアシストしてくれますよ。
細かい説明はまた別の記事でまとめますね。
タツヤ先生
とにかく今からでもレシートをとっておこう!
サルくん
そんな人は、ひとまず以下の経費を払った時のレシートや領収書を1年分集めましょう!
- 楽器代
- スタジオ代・レコーディング代(自費の場合)
- 音楽に関わる交通費やガソリン代
- ライブ用の衣装
- 打ち上げ代
他にも自分が「これは音楽をするための経費だ!」と思えるもののレシートは取っておきましょう。
あとで計上できるか相談できるので。
そして収入に関わる書類もまとめておきましょう
- アルバイトの源泉徴収票(年明けにもらえるはず)
- 印税やギャラの支払調書(もらえない場合は自分で請求書等集めましょう)
- その他収入を得たことを証明する書類
これらをまとめて、小遣い帳アプリのようなもので「いつ・いくら・収入or支出」がまとまっていたらひとまず大丈夫です!
サルくん
おわりに
ミュージシャンが苦手としている確定申告について、なるべくやさしく説明してみました。
これほどミュージシャンにとってやさしい確定申告の記事は見たことないんじゃないでしょうか!
サルくん
これで少しでも確定申告への苦手意識がなくなったら幸いです。
具体的な確定申告のやり方も徐々に勉強していきましょうね!